広島の原爆と現代人に向き合った「太陽が落ちてきた・すずなりの逸声」を再演することになった
再演とはいえ、新バージョンとして台本を書き換え次第、またオーディションを始める予定だ
執筆にあたり、今回も戦時中を生き抜いた人たちの証言を聞いている、80代90代の方々である
高齢にも拘わらず、当時の記憶が薄れていくことなく、今も生々しく語ってくださる
現実に残虐な光景を目の当たりにすれば、記憶は脳裏から離れなくなるのだろう
この先、忘れない、人たちがいなくなる時がくれば、きっとまた人は過ちを繰り返すような気がする
昨今、民主主義の根幹を揺るがす公文書改ざん問題で持ち切りだ
ある与党関係者曰く、安保法案のとき同様、一時的に支持率は下がってもやがて国民は意識が薄れ忘れていくからその時まで神妙な顔して持ちこたえればいい、と
次回の選挙も選択肢がないのだから結局は勝つのだと
昨年、忖度を流行語として面白おかしくとりあげていた世論が不思議で仕方なかった
森友、かけ問題を野党はいつまでやっているのか、というコメンテーターも溢れていた
今回もスクープがなければ闇に葬られていた問題である
さかのぼっていけば、一体どのくらいのウソで物事が決められていったのか
憲法改正だって、いくらでも改ざんして進められたのだろう
その先に待っているものはまた繰り返される悲劇に繋がっていくのが恐ろしい
なぜなら戦前の日本は、政治に不都合な情報を隠す、など当たり前のことだった
国民は与えられた情報を盲信し、疑念に思っても声をあげることができなかった時代
今回も政権の思惑通り、また国民がこのことをいつの間にか忘れていくこと、それが一番恐ろしい
2018年03月14日
「忘れていくことの恐ろしさ」・・公演再演に向ける雑感
posted by ユウカ at 18:12| 日記