本日8月6日、午前8時15分。黙祷しました。
今回の「太陽が落ちてきた〜すずなりの逸声〜」に参加した人たちもきっとそうしてくれていると信じたい。
黙祷しながら心は歯がゆさで波立つ、まだ自分は何もなせていない。
戦争体験のお話を伺った90歳の車いすの女性が私の手をとり、「あなた、一日でも一分でも早く戦争の怖さを多くに伝えて。早くして。私たちが生きているうちに。戦争はみんなの無関心が引き起こす。戦争は知らない間に始まってて、始まっているとわかったときはもうおしまいなのよ」
この前、新メンバーの一人が、広島の原爆ドームに行ってきたと連絡がきた。
とんでもない作品をやるんだ。並大抵の意識ではできない。
とんでもない劇団に入ってしまった、と。
誉め言葉です、といってはくれたが、彼の受けた衝撃は想像がつく。これを演じるなんて、、、と。
役者陣は最後の追い込みを一生懸命やってくれている。演出の自分は当事者になれと更に追い込む。
中には被爆者なんてやったことないから気持ちがわからないという人も。
「バカやろー」と叫びたい。
じゃあ本当に原爆を浴びたらできるのか。殺人鬼を演じるのに本当に人を殺さないとできないのか。
本当の当事者は演技などできない。そんな余裕などないのが当事者だ。
我々は当事者になって演じるのだ。創造力をフル稼働させていくのだ。少なくともそれが今回のテーマに向き合うことと思う。
9月20〜23日の上演まで、もう少しのところまできた。この作品の再演がきまってから色々な意味で
今日まで独り言はやめておこうと思っていた。
心静かに黙祷ができるよう、
観た人が忘れられない舞台としてずっと心に響いていくよう、仕上げます。
2019年08月06日
本日8月6日、午前8時15分。黙祷。
posted by ユウカ at 18:01| 日記